お見舞い封筒に名前を記入する重要性
お見舞いは、病気や怪我で入院中の人へ向けた支援の方法です。
多くの場合、直接手渡しで行われるため、封筒に名前を書くことの必要性に疑問を持つ方もいますが、名前を記すことは礼儀であり、相手にとっても役に立つことなのです。
というのは、日本では何かを受け取った際に、その恩恵に対して礼を述べる、あるいは何らかの返礼をする文化が根付いています。
入院中の人がすぐに返礼を考えることは少ないかもしれませんが、退院後にお見舞いの記録を整理することは一般的です。
封筒に名前がないと、誰からのお見舞いかを特定するのが難しくなってしまうのです。
また、封筒に金額も記載することが重要で、これによって受け取った側がどのように対応すべきかを判断できるようになります。
相手の混乱を防ぎ、敬意を示すためにも、封筒には必ず名前と金額を記入することが求められるのです。
こうすることで正しい礼儀を保つことができます。
以下では、お見舞いを送る際に知っておくべき基本的なマナーを紹介していきますね。
お見舞いの封筒選びのポイント
お見舞い封筒を選ぶときのキーポイントは、水引の有無、封筒の色、そして「のし」がポイントです。
水引について
基本的には水引のない封筒を選ぶことが望ましいですが、水引を用いる場合は「結び切り」タイプが適切です。
結び切りタイプの水引は「一度きり」という意味があり、何事も再び起こらないように願う場合に適しています。
封筒の色は?
通常、悲しい時には黒白や黄色、銀色を使いますが、一般的にお見舞いには元気を願う紅白が最適です。
市販のかわいらしいデザインのお見舞い封筒を選んでもOK
「のし」はつける?
のしは吉祥を象徴していますから、縁起を担ぐためにのし紙のない封筒を選ぶことが推奨されます。
これらのポイントを押さえれば、お見舞い封筒を選ぶ際の迷いも少なくなります。
お見舞い封筒の正しい書き方とマナーの4つのポイント
次は、宛名の書き方とそれに伴うマナーについて詳しく解説します。
これらはお見舞い以外でも、冠婚葬祭など様々な場面で使えるものです。
以下、重要な4つのポイントを紹介しますので、是非参考にしてください。
封筒の上部中央に「表書き」を記入
封筒の上部中央には、正式な表書きを記入します。
一般的には「御見舞」と表記しますが、4文字を避けるため「御見舞」の形が適切です。
この表書きは病気や事故など様々な事情に適用できます。
毛筆または筆ペンを使用して明確な文字で記載
封筒には毛筆や筆ペンの使用が基本であり、ボールペンや万年筆の使用はマナー違反とされています。
筆ペンを使用する場合、1本で濃淡を使い分けられるものがあり、家に一つあると便利です。
お見舞いでは、濃い筆跡で記入しましょう。
内袋には旧漢字で金額を記入
お見舞いの際の内袋には、金額を旧漢字で縦書きに記入します。
これは金額の誤記を防ぐためです。
例えば、「壱」や「弐」などの旧漢字を使用し、「円」は「圓」とも記述します。
また、封筒の裏側には自宅の住所を記入しましょう。
封筒表書きでの氏名の記載方法
封筒の表書き中央の下部には氏名を書きます。
(「御見舞」と書いた下に氏名を書きます)
封筒には正式なフルネームで氏名を記入します。
- 3人までの場合は、上位の人から右側に記載します。
- 夫婦での記名の場合は、夫のフルネームの右に妻の名を記すのが一般的です。
- 4人以上の場合は「外一同」と記し、詳細は別紙に記載します。
このように記入することで、適切なマナーを守ることができます。
お見舞い封筒に正しくお金を入れる方法
お見舞いの際、封筒に入れるお金に関して適切な金額やお札の向きなど、守るべきいくつかのマナーがあります。
ここでは、お金を入れる正しい方法について解説します。
お札の正しい向き
お見舞い用の封筒には、新しくて綺麗なお札を使用することが望ましいです。
新札を使用する場合は、一度折ってから入れると「特別に準備した」という印象を避けられます。
お札は人物の肖像が表に来るよう配置し、その顔が上を向くようにするのが基本です。
お札を複数枚入れる場合は、きちんと揃えて配置することで、丁寧な印象を与えます。
適切な金額の設定
お見舞いに適した金額は通常、3,000円、5,000円、10,000円といった奇数の額面が一般的です。
そして、関係によって適切な金額は異なります:
- 親族:5,000円から10,000円
- 友人:3,000円から5,000円
- 職場関係:3,000円から10,000円( 集まって贈る場合は、1人あたり3,000円が目安です)職場での贈り物は、事前に確認を取ることが大切です。
※職場でお見舞いを集めて贈る際は、個人で判断せず事前に職場に確認を取ることが大切です。
品物を贈ることがおすすめな場合も!
上司にお見舞いを贈る際、現金を直接贈るのではなく、品物を選ぶことが推奨されることがあります。
これは、現金を贈ることが不適切と受け取られるリスクを避けるためです。
実用的な金券や病院内で使用できるクオカードが良い代替品です。
また、数字の4、6、9は忌み数とされ、避けるべきです。お見舞いに花を贈る場合も、本数に注意が必要です。
地域や宗教による違いも考慮して、適切な配慮を心がけましょう。
お見舞い時のマナー:訪問のタイミングについて
まとめ
お見舞いの封筒には、受け取った相手の為にも名前を必ず記入しましょう。
封筒の選び方では、水引がないタイプや結び切り、紅白の蝶結びがないものが適しています。
金額を記入する際は、筆ペンを使用して中央にはっきりと旧字体で書くことが望ましいです。
お見舞いの金額は、相手との関係やその時の状況に応じて異なります。
また、贈るタイミングにも注意が必要で、相手に迷惑をかけないよう配慮が求められます。
これらのマナーを守ることで、「早く元気になってほしい」というあなたの願いがしっかりと相手に伝わりますよ。
この記事が、お見舞い封筒の選び方や書き方のマナーに困っている人の役に立てたら幸いです。